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大阪の削り節工場から、海外のお客様へも、ディストリビューターさんを通じて削り節を出荷しています。

私たち山長商店では、日本国内のお客様だけではなく、特に高級日本食レストランの多い北米(ニューヨーク、ロスアンゼルス)や韓国、台湾、シンガポール、ドバイ、ブラジルにもディストリビューターさんを通じて、削り節を出荷させて頂いております。大阪の工場で削り上げた私たちの削り節が、遠く離れた海外の日本料理店さまよりご指名を頂き、現地の方に味わって頂いていると思うと、何だかとても誇らしく、嬉しい気持ちです。とはいえ、各国の規制の違いもあり、輸出の出来ない国もありますので、いつの日にか、私たちの削り節が世界中の和食店さまの元に届く日が来たら嬉しいですね。と、いう事で今回は少し私たちの海外向けの輸出についてのお話です。

北米(ニューヨーク、ロスアンゼルス)への輸出につきましては、2007年にニューヨークへ渡った、とある料理人さまが、日本で使っていた私たちの削り節を使えないものかと、弊社をご指名を頂いた事が始まりになります。現在では、かつおけずりぶし(薄削り)3種、かつおけずりぶし(薄削り血合抜き)、かつおけずりぶし(糸削り)、混合けずりぶし(あじ、さば)、かつおぶし粉末、さんまけずりぶし、いわしけずりぶし(うるめいわし)などをお送りさせて頂いてます。

北米に続きご依頼の多い韓国につきましては、デストリビューターさまの現社長が、長年のアメリカ暮らしを終え韓国へ戻る際、食材を韓国に輸入する事業を計画され、もともと日本贔屓で郷土料理にもご興味あったとの事で、味噌や醤油、鰹節など基礎調味料的なものを韓国にサンプルを持ち帰られた事が始まりとなります。その際、たまたま、私たちの「かつおけずりぶし」をお土産として6袋お渡ししたのが、お取引きが始まるきっかけとなりました。現在、韓国向けには、かつおけずりぶし(薄削り)、かつおけずりぶし(薄削り・血合抜き)、混合けずりぶし(薄削り・まぐろ、かつお)、かつおけずりぶし(糸削り)、混合けずりぶし(厚削り・さば、いわし、そうだかつお)、混合けずりぶしだしパック(粗砕・いわし、さば)、山長うすくち返し、こいくちしょうゆ、さしみしょうゆ、うすくちしょうゆ、総菜などをなどをお送りさせて頂いています。

北米や韓国への輸出業務の流れとしましては、先方担当者と、メールや電話で大まかな数量やスケジュールの調整からスタートします。双方で合意したスケジュールと数量をもとに売買に関する書類一式作成し、通関業者と保税倉庫搬入から輸出までを調整。省庁へ商品毎の産地証明書(水産加工食品又は一般食品)、検査証明書の申請、検査l機関へ検査依頼、通関に必要な各書類原本を先方へ送付など、国内のお客様へ商品をお送りするよりは少々手こずります。

振り返ると国内でのお客様との出会いのキッカッケと同様、海外向けのご依頼についても、人のご縁が私たちの削り節が外国の日本食レストランさまにお使い頂く事に繋がっており、人のご縁というものを大切にする事を、改めて教えて頂いたように思います。2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、まだまだお送り出来ない、していない地域もありますので、微力ながら私たちの削り節で、世界中の方が、美味しい天然だしを楽しんで頂けるようになるお手伝いが出来ると、削り節メーカー冥利につきるというものです。

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